1938年と2015年

1938年と2015年 違うのは年号だけ:  デニス・プレガー

1938 and 2015: Only the Names Are Different - The Dennis Prager Show
原文:http://dennisprager.com/column/1938-and-2015-only-the-names-are-different/

デニス・プレガー氏は政治的に保守派の立場をとり、全米州連合ラジオ放送の番組ホスト、新聞のコラムニスト、作家、講演者として活躍中です。
本記事を結ぶ一文に、動詞「trump切り札を出して打ち負かす」が使われているのは興味深くまた預言的です。この記事は2015年7月に出され、米大統領予備選は2016年7月19日、本選は11月8日に行われています。当ホームページには二度目の掲載です。
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いわゆる「悪は隠れている」という言い方はあいまいである。悪は際立ってはっきりしており、うんざりして目をそらすほどである。ほとんどの人は悪の存在すら認めない。

なぜ?ひとたび悪の存在を認めてしまうと、悪と戦わなければならないと知っているからだ。ほとんどの人間は悪と戦うことを好まない。

第二次世界大戦を導いたのがこれである。西洋世界の多くは邪悪なナチズムを否定した。悪が強大になるにつれ、その否定を止められ譲歩させられた時期には、逆に見えた。

現在のメンタルでは1938年を再体験している。イギリス首相ネヴィル・チェンバレンはアドルフ・ヒトラーとの交渉にミュンヘンへおもむいた。チェンバレンは、ドイツのチェコスロバキアの大部分の領土併合を認める代わりに、イギリスへ攻め込まない約束を取り付けた。帰国後チェンバレンは「平和の時代」と表明した。

イランと欧米の交渉は、だれもそのように見ないことに驚くべきてある。それほど正確に1938年を映し出している。

ナチ体制が最も嫌ったのがユダヤ人である。イランが最も嫌うのがユダヤ州である。ナチの最大の目的はヨーロッパのユダヤ人を全滅させることだった。イランの最大の目的はユダヤ州の撲滅である。ナチスドイツは西洋と自由を嫌った。イランは西洋と自由を嫌っている。ドイツはヨーロッパの支配を願った。イランは中東とイスラム世界の支配を願っている。

実際イギリスとフランスはナチスドイツに態度を軟化させ、同じようにアメリカと同二国はイラン懐柔政策を選んだ。

今日ではチェンバレンは嘲笑されている。しかし、ただ名前を変えただけで、ミュンヘン事態の繰り返しの中で生活していることに気付く。イランイスラム共和国がナチスドイツの代わりで、アラトラ・アリ・ハメネイはヒトラーの代わりで、バラク・オバマとジョン・ケリーはチェンバレンの代わりで、イスラエルはチェコスロバキアとヨーロッパのユダヤ人の代わりで、危険がいや増す2015年の世界は、危険がいや増した1938年の代わりなのである。

実際、イラン協定は ―イランに一兆五千億ドルの凍結資産を付与し、核計画を保持する権利を与える― ミュンヘン協定よりもかなり低い防御協定である。ヒトラーはヨーロッパのユダヤ人根絶計画を公言しなかった。しかし、イランはこの数十年以内にユダヤ州を消滅させる計画を公言している。迫力不足の「アメリカに死を」示威表示が当時のドイツにあったが、「アメリカに死を」はイランでは常時見られる。1938年にドイツは世界のテロの根源だったが、現在のイランも同じである。アメリカ人一千人以上の死はドイツが原因だったが、現在のイランも同じである。

イランは過去四半世紀、他の団体また他の国より多くアメリカ人を殺した。アフガニスタン駐屯イギリス前司令官リチャード・ケンプ大佐とイギリス特別部隊クリス・ドリバー・ウィリアムズ少佐はこのように総括する。「イラン軍は、テロリスト戦略の代理権により行動を起こし、この十五年間イラクとアフガニスタンに駐留する一千人以上のアメリカ軍兵士を死に至らしめた。」

「2015年のチェンバレン達」は二つの分野でイランとの協定を守っている。一つ目は、この協定に代わる唯一のものは戦争であり、もう一つの協定分野は、イランを「世界の交流の場」に入ることを容認する、というものである。

第一は、三つの理由により欺瞞である。

一つ目は、この協定の二者択一は制裁が続き、締め付けが続いている。制裁はイランの体制を弱体化し、世界各地のテロブループを立て上げる力を減少させることにある。第二番目、イランを強大にした協定ゆえに、戦争が起こりやすくなる。悪の領土拡張主義組織が財政的に豊かになっても、新しい病院建設に資産を使うことはない。第三に、イランは何十年も戦禍にあるが、戦いの目的が不明瞭である。

この協定によって「世界の交流の場」にイランを呼び込むと考える人は誰でも、イランの体制について衝撃的な無知をさらけ出すことになる。

IS、アルカイダ、ボコ・ハラム、および他のすべての大量殺戮イスラム運動と、倫理的に不明確な宗教狂信グループから構成されているの、がイランの組織体制である。

イランの国家体制は中国、北朝鮮(ただしデータなし)とを除いたすべての国々にまさって多くの人間を処刑してきている。

イラン体制は、ホモセクシュアルであるという理由で、6,000人のゲイを殺した。

イランの女性は、夫の許可なしに出国も、家の外で働くことさえも、許されない。
ザハラ・エシュラギはイスラム社会を創設した「アヤトラ・ルホラ・ホメイニ」の孫であるが、彼女は証言する。「女性が外科手術のための出国パスポート獲得に出向くことさえ、夫の許可が要るのです。」

イラン体制は、変わらずイスラエルの滅亡を望んでいる。他国の滅亡に政治意識を持つ国が世界のどこにあるだろうか?
イランは世界一のテロ組織の産出国である。

最近のアルゼンチンの検察当局者アルベルト・ニスマンは、イランを起訴している。アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、チリ、コロンビア、および他のラテンアメリカの国々全般に及ぶテロリスト・ネットワークの開設によっでの起訴である。

イランは、レバノン最大の軍隊組織であるテロ組織ヒズボラを創設し、その指揮を握って執っている。

イランはハマスの創立者である。

ケニアとタンザニアの爆撃テロはイランが起因している。

9/11事件の公式報告書によると、9/11ハイジャック犯らは8日から10
日にかけてイラン国内を通り、アメリカの裁判官は9/11ハイジャック犯らに「物質支援」を提供した法的責任をイランは負うべきであると裁定した。

こういう合意の支持を認める議会議員は、チェンバレンの親戚ではないか。左派は歴史の「右派側」であることと、議論とを好む。イランが核設備の維持を可能にし、その一方で何千億ドルの利益を増大することは、歴史の暗黒面ということになるだろう。

疑問:イランはアメリカの国境上の隣国であるとの意見を受容する議員がいるだろうか?

この時代の最大の悪に対し勝ち目のある人はいない。しかし米国両院議員にはこの勝ち目がある。今の時代の最大の悪という、オバマとその宥和政策への忠義を(切り札を出してtrump)負かすべきである。

(訳注 大統領在職中のトランプ氏はISにとどめを刺しました。)

2020年11月27日