契約の書とハンムラビ法典

d 契約の書(出エジプト記20:22-23:33)
序論 (契約の書とハンムラビ法典)


「古代近東の法典には基本的に共通するある伝統的な法概念が存在していたことが分かる。その発生は多分メソポタミヤにおいてであっただろう。特にハムラビ法(前1700年頃)の翻訳がシャイルによって刊行(1902)されて以来、・・・研究から次第に分かって来たことは、両者の間に多くの類似点が存在すると同時に、根本的な点において人間観の相違によるものである。・・第一には社会における慣用であり、第二は王の意志によるものであった。それに対して、へブルの律法はすべてヤハウエの意志によって発布されている。・・


またハムラビ法はその内容が組織的に整っている。・・・これに対してモーセ律法では、契約の書においても申命記典においてもこのような組織化はほとんど見られない。こうしたことから、ある学者たちは、五書の律法は一連の法典と見なすべきではなく、ある特定の事柄に対する教示であるとする。マンリもその著「律法の書」の中で、申命記典は「変編集された神の律法」ではなく、「律法のときあかし」であると言う。」
(新聖書注解 第一巻 p.365)

2021年05月27日